top of page

寄付月間2025 インタビュー⑧



書くことで始まった「本当の自分」との再会

執筆者 ロミイさんインタビュー

聴き手 吉岡マコ


今年、シングルマザーズシスターフッドは設立5周年を迎えました。この節目の年にあたり、この4年の間にエッセイを執筆してくれたシングルマザーたちを再訪し、彼女たちの「その後」に耳を傾けるスペシャルインタビューを実施しました。


5周年インタビューシリーズ8回目となる今回の執筆者は、2024年の冬、ちょうど昨年の今ごろにエッセイを執筆してくれたロミイさん。とても正直で、勢いのある文章は、多くの読者の心を掴みました。


執筆する際は、それっぽくきれいにまとめるのではなく、自分の中にある激しい部分、破滅的な部分も肯定して、本当の自分を表現することにこだわって、何度も書き直しを重ねたそうです。


必死で駆け抜けてきた半生を振り返り、自分を覆う殻を全部剥き切るつもりで言葉を紡いだと言うロミイさんは、今どんな心境にあるのでしょうか?ぜひインタビューをご覧ください。


ロミイさんのエッセイ

2024年12月



ロミイさんへの7つの質問


①1年前に執筆したエッセイを今読み返してみて、どんな思いが湧いてきますか?


必死で駆け抜けてきた半生が、ここに凝縮されている

このエッセイで全て出し切った感があったので、この完成した作品とは距離を置きたいという感覚があり、実はその後読み返していませんでした。


今回改めて読み返すと、走っている時のくだりを読んでいてなんだか目頭が熱くなりました。いろんな思いや気づきがあったことを思い出し、必死で駆け抜けてきた半生が、ここに凝縮されているように感じました。


書くことで過去を浄化しようと思った

自分についてのエッセイを書くという経験は、自分の生きづらさの根本を知るチャンスだと思ったので、自分を覆う殻を全部剥き切るつもりで書きました。作品を書くというより、鉄を鍛えるような気持ちでした。


伴走してくれた仲間の力

この時満足するまで自分に向き合えたのは、校正スタッフとして伴走してくれた皆さんの力が何よりも大きかったです。


私の強いこだわりに付き合ってくれて、たくさんエールを送ってもらいました。書きながら心が折れそうになったことはたくさんありましたが、それでも最後まで突き詰めて書きあげられたのは、間違いなく校正のみなさんのおかげです。


②「当時の自分らしいな」と思うところ、また「今の自分とは違うな」と感じるところがあれば教えてください。


全力至上主義だった自分

当時の自分らしいのは必死なところ、全力至上主義なところ。頑張って頑張って、そのまま燃え尽きても本望、という極端な考え方を持っていました。笑


それが私にとっての普通だったので、バランスをとることの大切さを知りながらも、それでも燃え尽きたい思いを手放せなかったんです。


思えば当時は常に体調が悪く、自分を追い込みすぎてしんどい状態が普通でした。そして燃え尽きては落ち込み、自尊心を削るマイナスのサイクルに陥っていたと思います。


ペースをみながらいい状態を引き出すことを学んだ

今は、いい状態を保つために休む自分を受け入れられるようになりました。子どもが成長してきて、生活が安定したのもあると思います。


シスターフッド・ランニングクラブに参加し、走る習慣をつけたことで、「ペースをみながら一番いい状態を引き出す」というのを体感で感じられたのが大きかったです。「こういうふうにすればいいんだ!」と大発見した感覚でした。


③エッセイを書いたときから現在までの間で、あなた自身に最も大きく起きた変化は何ですか?


バレーボール観戦ができるように

まず、バレーボールの試合を観戦できるようになったこと。高校の部活を辞めてからはトラウマみたいになってしまい、バレーボールには一切関われなくなりました。


それが、このエッセイを書いて踏ん切りがついたのか、自然とバレーボールを楽しんで観戦できるようになりました。


自分のストイックな面を認めたからこそ

自分を大切にするようになった、というのも大きな変化です。このエッセイを書く中で、破滅的とも言えるストイックさを自覚し、それを認められたので、バランスをとれるようになってきたのかなと思います。


楽しく仕事をしたい

キャリアの面では、ライターやフリーランスの仕事で結果を出すことに固執しなくなってきました。


今はビジネスを成功させたいというより、楽しい仕事がしたいと思っています。それで結果が出れば御の字だなと。今は勤めている会社の仕事が忙しくて、理想のキャリアに向けて動けていませんが、来年は自分が楽しめる活動を模索していきたいです。


音楽活動も再開

実は、音楽活動も再開しました。友達に誘われてバンドも始め、歌やギターの練習をするようになったんです。

離婚した頃は、そんなことができるとは思ってもいませんでした。


④エッセイを書いた時の自分にメッセージを送るとしたら、どのような言葉を伝えたいですか?


書いてくれてありがとう、と言いたいです。真正面から自分に向き合うのはとても苦しかったけど、それでも信じて書き上げたのは、我ながら「さすが」というか「執念深い」というかんじがします。笑


書く中で、私の生きづらさの根本に迫る重要な気づきがいくつもあり、どんどん内容が変わっていきました。そのおかげで自分の中でバレーボールや親の存在が大きかったことにも気づけたし、消化することができました。


最終的には、初稿からはかなりの部分を削りましたが、人生の中核を全部詰め込むつもりで書いたので、いろんなことが消化できて、変化が起きました。自分の感覚や「快適」を信じられるようになり、自分との付き合い方がわかってきた気がします。


その結果、頑張らない自分や、休むこと自体を前向きに受け止められるようになりました。今は心身ともに健康的になれたし、とても楽しいです。このエッセイは確実に血肉になったと思います。


⑤これからの3年間で、あなた自身が大切にしたいこと、また実現したい夢や目標があれば教えてください。


小学生の息子と海外旅行に行きたいです。九州とか北海道とかにも行きたい。子どもと一緒に、浪漫を追いかけるような長旅をするのが夢です。


キャリアの目標としては、楽しくお金を稼げるようになること。理想は「好き」を仕事にすることなので、会社員として働きながらも興味を持って動くことを大事にしていきたいです。


⑥自分のエッセイの中で、お気に入りのフレーズを1つ教えてください。


「自分が頑張っている事実にだけは胸を張れたからだ。」


離婚後にカウンセリングに通っていた頃、カウンセラーから「あなたが自分を認められることは?」と聞かれ、「とにかく頑張っているということ」と答えました。その頃は辛さや混乱で心身ともにぐちゃぐちゃでしたが、そう答えた自分の言葉を支えにして生きてきました。

「がんばるな」という声に対して、「思いっきり頑張りたい!」という本音を否定し押し込めてきましたが、それに気づき、エッセイで肯定できた。それをこの言葉でまとめられたと思います。


⑦最後に、このインタビューを読んでくれた読者にメッセージをお願いします。


きれいにまとめることなく、何もかも曝け出して、不恰好なエッセイだったと思いますが、それでも読んでくださって本当に感謝しています。ありがとうございました。



5周年を迎えたシングルマザーズシスターフッドをぜひ応援してください!
最後までお読みいただきありがとうございました。NPO法人シングルマザーズシスターフッドは、ひとり親の心身の健康とつながりを支援する団体です。毎年5月と12月に、応援の寄付を募集するキャンペーンを実施しています。

いただいたご寄付は、シングルマザーのセルフケア講座や表現による自己の回復プログラムを継続するための運営費として大切に使わせていただきます。こちらの寄付ページで受け付けております。

シングルマザーズシスターフッドの支援活動に少しでもご共感いただけましたら、ぜひ応援者になっていただければ幸いです。


\ セルフケア講座はこちら /


コメント


おすすめ記事

Image by Jason Leung

5周年記念!
特別コンテンツ

bottom of page