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Mother's Day2024 エッセイ①





タイトル:今を暮らす、未来へ届ける

執筆者:ei


🎙️朗読はこちら(朗読:minori)

「今を暮らす、未来へ届ける」/ ei

赤い表紙の日記帳を手に取り、しおり紐を辿る。

今日のページを見つけたら、いつものボールペンで文字を並べていく。

筆圧が強いせいか、ペン先に沿って紙面が少しだけ沈む。

何だか言葉の重みを表しているみたい!


そう思いながら、今宵も私は、親子の暮らしを書き留めていく。


息子が生まれてからというもの、時があっという間に過ぎ去っていくこと、それから、人間には良くも悪くも忘れる能力があることを身をもって感じている。


「時ぐすり」という言葉の通り、つらかったことがぼんやりと霞んでいくのは大変有り難い。でも、いつまでも鮮やかに残しておきたいことはもっとたくさんある。


記憶を補うためなら、写真や動画に頼ればいい、だが、「今だ!」と思う時に限って何故かスマホが見当たらない。


うまく記憶することも撮影することもできない。けれど、忘れたくない。


そこで思いついたのが「日記」だ。


もともと、書くことが好きで、子どもの頃はオリジナルのキャラクターが活躍する物語を作っていた。大人になってからは趣味でエッセイを執筆することに挑戦している。


自分の中に生まれたイメージを文字で表す工程そのものが面白いし、読んでくれた誰かの心をポッと温かくできたら嬉しい。


目にしたもの、感じたもの、全てを書き連ねることはできないけれど、大切な瞬間を好き勝手にピックアップできそうだ。


ということで、生まれて初めて日記帳を買った。


選んだのは、365日分のページがあり、各日5年間の記録が残せる分厚いもの。長編小説の単行本を作るみたいでワクワクするのと、せっかく書くのだから読者が欲しいと思ったのだ。


レンズを介さずに出会い、自分の心に響いた出来事を残していく。

例えば、こんな風に。


*****

3月6日(水)

早朝5時の静寂。世界で1人きりになったかと思って急いでカーテンを開ける。お向かいの部屋の灯りが見え、心底ほっとした…。


3月12日(火)

息子に優しくできなかった日。私は何をあんなにプリプリしていたのか…。可愛い寝顔に向かって「ごめんね」と呟き、1人反省会開催。


4月9日(火)

雨降りの日、ピカピカのランドセルの上からレインコートを着た息子。てるてる坊主が歩いているようでとても愛おしかったな。


4月12日(金)

どちらが早く納豆をネバネバに混ぜられるか対決。気合を入れすぎて容器の底にバキッと大きな穴が!一瞬でリタイアとなり、親子で大笑い!


*****


絵に描いたように平凡で、バタバタとせわしなくて、うまくいかないことも多くて。

それでも、親子2人で、一生懸命に、自由気ままに毎日を創っている。


読者は、1年後、2年後、3年後、4年後の自分自身。


この愛すべき日々が、その鮮やかさが、未来の私にしっかりと届きますように。


読んでくれたあなたの心がポッと温かくなりますように。


そう思いながら、今宵も私は、親子の暮らしを書き留めていく。



Mother's Dayキャンペーン2024ご寄付のお願い
最後までお読み頂きありがとうございました。このエッセイは、寄付月間キャンペーン2024のために、シングルマザーのeiさんが執筆しました。NPO法人シングルマザーズシスターフッドは、シングルマザーの心とからだの健康とエンパワメントを支援する団体です。ご寄付は、「シングルマザーのセルフケア講座」の運営費として大切に使わせていただきます。ご寄付はこちらの寄付ページで受け付けております。

閲覧数:355回2件のコメント

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2 Comments


genhinananaさん、こんにちは!執筆者のeiです。エッセイをお読みいただきありがとうございます。

親子で過ごす珠玉の時間を味わいながら、これからも息子と共に成長していきたいと思います。

温かいコメントをありがとうございました!

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書くことも大事、忘れることも大事

子育てに正解はない。自分を責める必要はない

今は必死で余裕なくても、子育てしていた時間は珠玉の時間!

いつか振り返るときがくる

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