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Mother's Day2026 Nihongo


Mother's Day2026 エッセイ③
タイトル:私の歩幅で歩く 執筆者:もちこ 「隣の芝生は青い」というけれど、どんなに目をこらしても、やっぱり隣の芝生は青く見えた。周りの友人たちは、結婚生活に子育て、仕事さえも順調にこなしているように見えるのに、私だけがどれもうまくいかない。 「乳がんですね」 医師からそう告げられた瞬間、それは決定的なものになった。 「こんなにがんばってきたのに、どうしてまた私が?」 ひとり、暗い海の底へと沈んでいくような感覚だった。 けれどその一方で、心の奥深くでは、どこか妙に納得している自分もいた。 私は常に張りつめた状態で、休むことなく走り続けていた。なかでも子育ては一筋縄ではいかず、私のエネルギーを容赦なく削っていった。 子どもが癇癪を起こすたびに、激しい感情の波にのまれ、気づけば私は、こんな言葉をぶつけるようになっていた。 「ママ、早く病気になって死んじゃうからね!!!」 きっと、心も身体も限界だったのだと思う。 けれど――ああ、本当に、言葉の通りになってしまった。 泣いても泣いても涙があふれてきて、止まらなかった。 とても後悔し
5月24日


Mother's Day2026 エッセイ②
タイトル:正解探しの果てに 執筆者:あかり 子どもの頃から我慢することが当たり前で、言われた通りにして、ずっと「いい子」でいた。自分に気持ちがあるなんてことも知らなかったかも。 大人になり、母親になってからもその生き方は変わらず、気付けば私は自分だけでなく周りにも我慢をさせていた。 少しずつ、確実に、いろんなものが噛み合わなくなっていった。 ひとり親として息子を育てると決めた後も、私はちゃんとした母親であろうとしていたし、「なんなら父親役もやってやる」ぐらいの気合だった。 誰かの人生を支えたい、そんな思いで就いた仕事だったけど私の信念は理解されず、目指していたものからかけ離れていく毎日。本来の思いとは違うことをして、波風を立てないようにしていたら、気付けば自分をすり減らし、心身ともに限界だった。あの頃の空気はどこか重たく、呼吸すら気付かれないようにしていた。 そんな時ふらりと立ち寄った本屋で1つの箱に目が止まった、というよりその箱に描かれた色鮮やかな龍と一瞬目が合い、導かれるように手に取った。家に帰ってそっと開けてみると、驚いたことに占いのカード
5月17日


Mother's Day2026 エッセイ①
タイトル:二つの門出 執筆者:さい 「ともくん、ママがいい〜って言ってたけど、ひとりで教室に行けてえらかったね!」 「これから、朝は2人で学校に行けるね。」 今日は息子の入学式。小学3年生になった娘と、他愛のない会話をしながら参列する入学式は、とてもなごやかだった。式が終わり、親子で歩く帰り道。しとしとと降る小雨がアスファルトを濃い鼠色に染めている。 その雨は、私に娘の入学式を思い出させた。あの日も今日と同じように冷たい小雨が降っていた。けれど、同じ雨の中にいながら、私の心情は今とはまるで違うものだった。 2年前の娘の入学式。その頃の私は、自分が「ひとり親」であることを、まるで「何かが欠けている」ように感じていた。周囲の人は、ひとりで参列している私をどう思っているのだろう。「大切な節目の日にパートナーと来ることができない、寂しい人…? 」そんな不安を抱えた私は、他の保護者と関わる余裕もなく、必要最低限のコミュニケーションでやり過ごす。 雨に濡れた校庭を歩きながら、私は自分と世界との間に、決して越えられない透明な壁があるように感じていた。娘の晴れ
5月7日

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